ヤミ金の種類|都(1)金融、トイチ金融とは??

都(1)金融とは

1990年代の後半から、東京部内では、10日で1割(トニ)、10日で3割(トサン)という超高金利で貸付けをする、トニ、トサン業者の存在が知られるようになってきたようです。

 

 

今までのモグリの高利貸し(トイチ)と明らかに全然違うのは、貸金業者としての登録を東京都知事から受けている部分なのです。

 

 

登録業者であって、モグリではないということが際立った違いです。 第二に、スポーツ紙、更には夕刊にPRを掲載したり、DM等を郵送したり、人的なつながりを条件としない集客の方法が取られてきたことでした。

 

 

このような事から、サラリーマンを始めとする、主婦などの普通の消費者が被害者になっているのがネックでした。

 

 

しかし、最初のうちは、ヤミ金融の店長や従業員、と顧客とが直接に顔を合わせる「対面型融資」でした。

 

 

貸付けも返済も、結果としてヤミ金融の店舗で行われていたのです。従って顧客の範囲も、来店可能なエリアに限られます。

 

 

このタイプのヤミ金触業者による損害が、日本全国で爆発的に広がったのは、2001年頃です。「東京都(1)***号」という登録番号が書かれたダイレクトメールが全国に発送され、10日で3割、10日で5割という超高金利による貸付け、暴力的な言葉による取立てとかに加え、しつこい嫌がらせの電話などによる被害が続発しました。

 

 

登録先である東京都庁には、全国から問い合わせをはじめとして、苦情が殺到しました。

 

 

このタイプのヤミ金融は、東京都(1)という登録番号と、高利貸しの代名詞のトイチとをかけて、「都(1)金融」と書いてトイチ金融と呼ばれるようになりました。 

 

 

それ以前のトニ、トサン(10日で3割の利息)業行との違いは、「非対面型融資」である点です。都(1)金融は、店の電話番呼を君いたダイレクトメールを送って申し込みの電話を受け付けたり、または都(1)金融の側からダイレクトに電話をかけたりして勧誘し、契約は電話で、そして取立ても電話、貸付けは顧客の預金口座に振り込み、返済は都(1)金融の預金口座に振り込ませる、という手段で営業をしていました。

 

 

この方法で、東京に拠点を置きながら日本全国に営業を拡大していました。 

 

 

都(1)金融による被害の深刻さや、被害者の多さから、2002年頃にはヤミ金融問題が社会問題といった形で広く一般に知られるようになりました。

 

 

この時期の都(1)金融は、固定電話を営業用電話として使っていました。「03」で始まる電話番号なら東京のヤミ金融、「090」で始まる番号なら地元のヤミ金融、と言う様な見分け方をしていました。 

 

 

このタイプの都(1)金融は、警察による検挙、そして束京都の監督・処分態勢の強化、廃業、貸余業法の改正による参入規制の強化などに影響を受けて激減しました。 

 

 

昨今は、東京都知事登録業者で出資法違反の貸付けを行うヤミ金融は、派手な広告・勧誘は避け、「対面型融資」で継続的に高金利を取り立てることを目的として、警察や弁護士会などに駆け込まれないようにムリな取り立てを避けて、更には返済期間の延長等に対しても柔軟に応じるタイプのものが生き残っていると言われています。

 

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