債務整理とローンの関係|債務整理で考えられる疑問点

債務整理における疑問点

ご訪問ありがとうございます。元司法書士を目指し5年程頑張っていた吉田です。債務整理経験者でもあります^^;詳しいプロフィールはコチラ

 

債務整理をするにあたり躊躇している部分として、ローンなどについて考える事があるかもしれません。例えば主婦の場合であれば自分の債務整理によって起こる旦那さんの不利益なことなども考えているかもしれません。(女性の借金問題が増えた理由とは?総量規制が女性の首を締める?

 

 

ここでは債務整理を行った際に、借金など以外のローンについての件も分からない部分があるかもしれません。ですので、そういった疑問点について質問とか不安だろうと思う点をまとめてみました。

 

 

主婦が債務整理をすると、旦那が住宅ローンなどが組めない?

ケース・バイ・ケースです。一般的に債務整理をする本人以外は事故情報には載りません。ですので本人以外の信用情報にはなんの影響もないのが通常です。旦那さんが住宅ローンを組む場合で考えると、旦那だけの審査ですので、奥さんの情報(債務整理)は全く関係ないというのが理屈です。

 

 

しかし、住宅ローンの場合、保証人や連帯保証人が必要な場合があるのですが、そういった場合の審査に影響することもまれにあるという事が報告されているようです。保証人や連帯保証人に奥さま自体がなる場合は信用情報が調べられますので、審査に影響することがあります。

 

 

保証会社を使って保証人が不要な場合は関係ありません。

 

 

奥さまが債務整理を行っている場合は、保証人が不要の住宅ローンを組む方法がいいでしょう。通常では保証会社が保証するというケースが多いですので、基本的には旦那さんが住宅ローンを組むという場合でも、本人でなければ審査の心配はありません。

 

債務整理中は車や住宅のローンは組めるのか?

債務整理中はブラックリストに載っている状態ですので、組むことが出来ません。一般的には5年程度(7年という説もある)の間は車のローンは組めないとされています。

 

一定期間が通過して、個人信用情報などで事故情報がなくなっていれば、債務整理に関係なく経済的信用力のみが審査対象になります。収入や継続年数などによって借入金額、また、借してくれるかどうかを判断されます。

 

任意整理をした際のローンの残っている車について

債務整理の一つである任意整理をした際、ローンを残している(今支払っている)車は、手放すことになるのかということですが、任意整理の場合、借金を整理する対象を選ぶことが出来ます

 

 

対象をその車のローン会社とすると、そのローン会社に対して任意整理を行った場合は、車はローン会社によって引き上げられます。しかし、車を手放したくないのであれば、任意整理の対象としてそのローン会社を外すことで、車の没収は回避できます。

 

 

今現在、車のローンさえ払えないというのであれば厳しいでしょうが、任意整理の場合は対象を選ぶことで借金整理が可能です。

 

任意整理後に住宅ローンは組めるか?

任意整理後は、個人信用情報に事故情報が掲載されるため、通常は5年から7年間は住宅ローンは組めないと言われています。

 

 

一定期間が通過したあとであれば、任意整理と関係なく経済力が審査対象になります。金融機関などによって判断基準が異なるため、任意整理後に住宅ローンが必ず通る、通らないというのは実際にやってみないとわかりません。

 

ローンが残っている住宅を手放さず債務整理は出来るのか?

任意整理、特定調停、個人再生に限り、ローンが残っていても住宅を手放すことなく債務整理が可能です。

 

 

任意整理・・任意整理を行う相手を選ぶことが出来るため、住宅ローン会社以外の借金を任意整理して今まで通り住宅ローンの返済を行う。

 

 

特定調停・・特定調停も相手が選べるので、住宅ローンを払うという選択。

 

個人再生・・住宅賃金特別条項を利用して、住宅ローン以外の借金を減らす。

 

個別での対応が問われる

 

自己破産の場合では、ローンが残っている場合は住宅を手放す事が絶対条件です。また、失業している場合などで住宅ローンが払えないというようなときは、競売になる前に任意整理をすることで、上記の理由で住宅を手放すことなく債務整理が可能です。

 

 

住宅ローンの場合、月の返済額を下げることも出来ますが、保証料などの追加が必要です。住宅ローンが支払えないなどの場合は、競売よりも任意売却の方が多くのメリットがあります。

 

 

このように一重に債務整理に関するローンといっても、色々なパターンが考えらますので、困った方であれば相談することをオススメします。