借金の借用書のチェックポイントと、読まずにサインする危険について

借金の貸付の際、口約束には要注意です

ご訪問ありがとうございます。元司法書士を目指し5年程頑張っていた吉田です。債務整理経験者でもあります^^;詳しいプロフィールはコチラ

 

 

借用書と口約束が違う場合、、、もしこういったトラブルに巻き込まれてしまったらどうしますか?

 

 

例えば100万円をサラ金業者から借りて、『年利20%ですので、月々10万ずつの返済になります』と言われたとします。しかし、実際の借用書では『半年後に一括返済すること』という但し書きがあります。

 

 

こうなった場合、いくら『月10万ずつで言いと言われたので』といったところで全く効力は無くなります。

 

 

サラ金業者が悪どいことが多いですので、こういった例の場合は契約書の無効も充分に考えられるのですが、基本的には『契約書を読んでいない、借用書に目を通していない』借り主に責任があると言われても仕方がないという事は覚えておいて下さい。

 

 

通常は、借り主との間に『金銭消費貸借契約書』を結びます。契約書というのはお互いの主張の正当化を立証する証拠です。また、口約束などであれば『そんな事言った覚えはない』と言われたらおしまいです。

 

 

そういった場合はスマホなどの音声録画を撮っておくなどしていないと証拠として立証されません。

 

悪徳貸金業者は目を通さない事を知っている

 

また、悪徳貸金業者の場合『お金を借りる人は借用書を読む確率が低い』という事を知っているため、逆手にとっている可能性があるのです。

 

 

そう思っているので、借用書と口頭で別の事を言っているのです。お金が欲しいという弱みにつけ込み、お金を貸す為に甘い言葉をかけているワケです。

 

 

そして実際の借用書では違うこと(例えば半年後に完納する)を書いている。相手がそんな事は聞いていないと言えば『借用書に書いているでしょう?』と言うのです。

 

 

悪徳貸金業者は基本的には暴利を取る様な所ですので注意が必要です。

 

メモも充分な借用書です

 

友人間でも、名刺の裏やメモの切れっ端に借用書という項目で書いた場合も立派な借用書になります。

 

 

友人はそのメモの証拠を元に訴訟を起こすことが出来ます。ですので、メモや切れっ端などでも充分証拠になる借用書にはしっかりと目を通す必要があるのです。

 

 

借用書のどこを見ればいいのか?

 

では借用書を見る際、どういった点を注意すれば良いのでしょうか?以下に挙げるポイントは自分で見れますが、明らかに不利な条件、口約束とは違う条件の場合、意味のない大量のページを用意して読む気を削ぐ可能性もあります。

 

 

そういった時は、スマホの録画機能などを使って口約束や契約書の説明やポイントを質問して、その回答を証拠として撮っておくというのも有効な手段です。

 

 

借用書のポイントは以下です。

  • いつ、誰が、誰にいくら貸したという貸付の事実
  • いつまでにいくらの利息を付けて返すという返済方法の約束
  • 返せない時にどういったペナルティ(利息や一括返済、裁判など)なのか
  • 収入印紙は貼っているか?
  • 作成日時がしっかりと書いているか?
  • 日付などはちゃんと合っているか?(悪質な業者はズラす)

 

その他注意事項

 

また、保証人の場合は根保証契約と知らずにハンコを押すこともあるので注意が必要です。極度額が100万円の場合、10万円の保証人になったつもりでも、100万円の責任を追わせられます。

 

 

これは、10万円返済後、100万円まで借りることが出来る借り主が、保証人にイチイチ連絡をせずに100万円の極度額まで借りられるという事を意味します。

 

 

ですので、借入額などの項目もしっかりとみることが大事です。

 

 

金利や遅延損害金が口頭よりも高利、長期分割返済だったのに一気に一括返済をする様になっていたという様な例も沢山あります。

 

契約書にハンコを押したら、契約内容は守る必要があるのか?

 

当然ですが、人を騙すことが目的な契約であれば、契約の履行を拒否したり解約することも可能です。

 

 

金利が出資法をオーバーしている様なものであれば、いくら契約書があったとしても無効ですので安心してください。利息の引き直しを行ったり、過払い請求も出来ます。

 

 

裁判をするにしても、出費や時間がかかります。

 

 

防衛策としてはしっかりと普段から借用書に目を通すことです。保証人にしても同じことです。

 

 

もし、今、不当な請求をされていると感じているのであれば弁護士に無料で相談してみてはいかがでしょうか?