保証人と連帯保証人の責任の重さの違いとは?借金の保証人には注意
借金の知識:連帯保証人と保証人の違い
連帯保証人と保証人は違います。連帯保証人の方が責任が重くなります。
このページでは、連帯保証人と保証人の違いや、責任の重さなどについて書いています。
連帯保証について
連帯保証とは、お金を借りた本人と保証人が、連帯して借金の債務を背負う事を言います。つまり、連帯保証人は、債務者と同様に借金の返済義務の責任を持つことを意味します。
連帯保証人は保証人よりも責任が重くなります。
貸し主が業者の場合は、保証人=連帯保証人となります。(商法511条)。貸し主が求める保証人は、単なる保証人ではなく連帯保証人であって、そのことも保証契約書に明記しています。
例えば、債務者が返済を滞ると、債権者は債務者の資産の有無に関わらずに、連帯保証人に対して債務者に変わって借金を支払うようにと請求できるのです(民法454条)。連帯保証人は債権者からの請求を拒むことが出来ないのです。
保証人の場合
保証人であれば、債権者の請求に対して検索の抗弁権を使うことが出来ます。しかし、連帯保証人の場合はそれが出来ません。
通常の保証人は抗弁権がありますが、連帯保証人はその催促の抗弁権すら持つことが出来ません。
100万円の借金に保証人が10人付いている場合
数人が保証債務を負う場合、特約がない場合は均等割となります。
つまり、個々の保証人が責任を負う金額は10万円となります。債権者は通常の保証人の場合は、100万の借金に対して保証人1人に対して10万円以上請求することは出来ません。
しかし、連帯保証人の場合であれば、10人に対して100万円の返済を請求することが出来ます。債権者は連帯保証人10人誰に対しても全額返済を請求できるのです。
連帯保証人になるには注意が必要です。
また、連帯保証人になる場合は契約内容についてもしっかりと把握しておかなければ大変な事になりますので、いずれにしても同情で保証人などになるという事は、危険性の方が高いという事を知っておきましょう。